シンガポール移住とペット|最新の検疫手続きや飼育可能な住宅ルールを徹底解説
- シンガポール
- 著者:T.I
- 最終更新日:2026/01/26
- 投稿日:2023/05/20
愛犬や愛猫と一緒にシンガポールへ移住することを検討している方は多いでしょう。シンガポールは動物の管理に非常に厳格な国ですが、2024年以降、住宅での飼育ルールに歴史的な緩和が行われるなど、以前よりも移住のハードルが下がっている側面もあります。本記事では、シンガポールへの移住においてペットに関して知っておくべき最新規定と、入国までの具体的な手続きを解説します。
目次
シンガポールへ移住する際のペット検疫手続き
日本からシンガポールへペットを連れて行くためには、政府機関(AVS)が定める厳格なステップをクリアしなければなりません。日本は狂犬病のリスクが低い地域に分類されているため、計画的に準備を進めれば、到着後の長期隔離なしでの入国が可能です。
マイクロチップ装着による個体識別の実施
シンガポール入国の第一歩は、世界標準であるISO規格のマイクロチップを装着することです。これが全ての検疫記録のベースとなるため、最初に行うべき最優先事項です。
狂犬病の予防接種と血清検査の完了
生後91日以降に2回以上のワクチン接種を行い、その後に抗体を確認するための血清検査を受けます。検査後、入国までに約3ヶ月の待機期間が必要となるため、逆算したスケジュール管理が求められます。
AVSへの輸入許可申請とライセンスの取得
入国の約30日前に、シンガポール動物・獣医サービス(AVS)のオンラインシステムを通じて輸入許可証を申請します。この許可証がないと、ペットを航空機に乗せることはできません。
2026年4月から開始される認定エージェント義務化
2026年4月1日より、ペットの入国に伴う通関や検閲手続きには、政府が認定した専門エージェントの介在が必須となります。個人での直接手続きが制限されるため、早めの専門業者確保が不可欠です。
シンガポールへの持ち込みが制限されるペットの種類
検疫をクリアしていても、ペットの種類や犬種、あるいは身体的な特徴によって、シンガポールへの入国が制限されるケースがあります。移住計画の初期段階で必ず確認しましょう。
輸入が禁止されている特定の犬種と交雑種
アメリカン・ピットブル、土佐犬、秋田犬、ドゴ・アルヘンティーノなどの犬種、およびそれらの血を引くミックス犬は輸入が一切禁止されています。愛犬のルーツを事前に精査してください。
航空輸送にリスクを伴う短頭種の制限
パグ、シーズー、フレンチブルドッグなどの短頭種は、航空機での移動中に呼吸困難を起こすリスクが高いため、受託手荷物としての預け入れを拒否する航空会社が増えています。貨物便(カーゴ)による輸送の検討が必要です。
シンガポール移住後の住居タイプによる飼育規定
シンガポールでペットとの生活を送る上で、最大の関門となるのが住居のルールです。2024年9月に施行された新制度により、住環境の選択肢は大きく改善されました。
HDB(公営住宅)での猫飼育の正式解禁
それまで34年間にわたり原則禁止されていたHDB(公営住宅)での猫の飼育が、2024年後半より正式に認められました。現在は、1戸につき最大2匹までの猫を飼育することが可能です。
HDBで義務付けられる飼い主向け講習とライセンス
HDBで猫や犬を飼育する場合、マイクロチップ装着に加えて、政府が提供する無料のオンライン講習の受講と、個別の生涯ライセンス取得が義務付けられています。
コンドミニアム(私有住宅)での飼育頭数と独自規定
コンドミニアム等の私有住宅では、通常1戸につき合計3頭までの飼育が認められます。ただし、建物の管理組合が独自の厳しい規則を設けている場合があるため、賃貸契約前の確認が必須です。
まとめ
シンガポールへの移住をペットと共に実現するための手続きは非常に緻密ですが、2024年の猫飼育解禁など、飼い主にとってポジティブな変化も起きています。2026年4月から始まる新制度など、常に最新情報をキャッチアップすることが成功の秘訣です。大切な家族であるペットと安心して新生活を始めるために、まずは信頼できる専門エージェントへ相談し、余裕を持って準備を進めましょう。
