マレーシアへの移住でペットを連れて行く条件は?最新の検疫と犬種規制を解説
- マレーシア
- 著者:T.I
- 最終更新日:2026/01/26
- 投稿日:2023/05/21
南国マレーシアでの新しい生活を、大切なペットと一緒に始めたいと考える方は多いでしょう。マレーシアはペットに対して比較的寛容な側面もありますが、宗教的背景や狂犬病対策により、入国や飼育に関する厳格なルールが設けられています。本記事では、マレーシアへの移住においてペットを伴う際に必要な最新の手続きと注意点を解説します。
目次
マレーシアへ移住する際に必要なペットの入国条件
日本からマレーシアへペットを連れて行くことは可能ですが、事前の書類準備やワクチン接種、さらには到着後の検疫期間など、クリアすべき条件がいくつか存在します。計画的に準備を進めることが、スムーズな入国の鍵となります。
マイクロチップ装着による個体識別の完了
マレーシアへの入国には、ISO規格(ISO 11784/11785)に準拠したマイクロチップの装着が法的に義務付けられています。すべての健康証明書やワクチン記録はこのチップ番号と紐付けられるため、最初に行うべき最優先事項です。
狂犬病ワクチンおよび混合ワクチンの接種
狂犬病の予防接種は必須であり、接種から30日以上1年以内である必要があります。また、犬の場合は混合ワクチン(ジステンパー、肝炎等)、猫の場合は猫風邪や猫パルボウイルス等の接種証明も求められます。
マレーシア政府発行の輸入許可証(Import Permit)の取得
入国前にマレーシア獣医サービス局(DVS)から輸入許可証を取得する必要があります。これはオンラインまたは現地の代理店を通じて申請可能ですが、有効期限があるため、渡航日に合わせた適切なタイミングでの取得が重要です。
動物検疫所による英文健康証明書の発行
日本を出国する直前に、動物検疫所にて輸出検査を受け、政府発行の英文健康証明書を取得する必要があります。これにはペットの健康状態や、過去のワクチン接種履歴が詳細に記載されていなければなりません。
入国が制限または禁止されている犬種への対応
マレーシアへ移住する際にペットの犬を連れて行く場合、その犬種が規制対象でないかを確認することが最も重要です。一部の犬種は入国が完全に禁止されているか、特別な事前承認が必要となります。
マレーシアへの入国が完全に禁止されている犬種
土佐犬、アメリカン・ピットブル・テリア、アメリカン・ブルドッグ、ナポリタン・マスティフなどの犬種は、マレーシアへの入国が一切認められていません。これらの交雑種(ミックス)についても同様に厳しい判断が下されることがあります。
事前承認と厳しい飼育制限が課される犬種
ドーベルマン、ジャーマン・シェパード、ブル・テリア、ロットワイラーなどの犬種を連れて行く場合は、DVSからの特別な事前承認が必要です。また、飼育の際にはライセンスの取得や、公共の場での厳格な管理が義務付けられています。
現地到着後の住宅事情と飼育環境のルール
マレーシアは多民族国家であり、特にイスラム教徒の方々は犬との接触を避ける傾向があります。移住後のトラブルを避けるために、現地の住宅事情を正しく把握しておくことが不可欠です。
コンドミニアムの管理規定による飼育制限
多くのコンドミニアムでは管理規定(House Rules)によりペットの飼育が制限されています。「ペット可」となっている物件であっても、実際には小型犬のみ、あるいはエレベーターの利用制限があるなど、詳細なルールを確認しなければなりません。
地方自治体への飼育ライセンス申請の義務
クアラルンプールなどの都市部で犬を飼育する場合、各市議会が発行する飼育ライセンスの取得が義務付けられています。これを行わずに飼育すると、罰金やペットの没収などの厳しい処置がとられる可能性があるため注意が必要です。
航空輸送時の国際規定に準じたケージの準備
マレーシアへの輸送は航空機が一般的ですが、IATA(国際航空運送協会)の規定に基づいた適切なサイズのハードケージを用意しなければなりません。航空会社ごとに預け入れの基準が異なるため、事前の確認が必須です。
まとめ
マレーシアへの移住をペットと共に実現するには、日本での準備から現地のライセンス取得まで、長期的な計画が必要です。特に犬を連れて行く場合は、犬種規制や住宅選びに細心の注意を払う必要があります。まずは最新のDVS情報を確認し、必要に応じて専門の輸送業者へ相談することをおすすめします。
