シンガポール移住のマンション事情|家賃相場・おすすめエリア・コンドミニアムの選び方完全ガイド
- シンガポール
- 著者:T.I
- 投稿日:2026/02/12
シンガポール移住を検討する際、最も大きな壁となるのが「住居選び」です。デジタルマーケターとして市場分析を行い、数多くの移住者へヒアリングを重ねている私、T.Iのもとにも、家賃高騰への不安やエリア選びの相談が毎日のように届きます。
私自身、アラサーで子を持つ親として、家族の安全と快適な住環境を確保したいという切実な思いには深く共感します。しかし、現在のシンガポール不動産市場は、数年前の常識が通用しないほど変化しています。本記事では、2026年現在のリアルな家賃相場やエリア別の特徴、契約時の注意点を、取材に基づく一次情報とともに徹底解説します。この記事が、あなたのシンガポール新生活の指針となれば幸いです。
目次
シンガポール移住のマンション事情|まず知っておくべき基礎知識
シンガポールの住居は、日本のマンションとは仕組みが大きく異なります。移住前に最低限押さえておくべきポイントを整理しました。
「コンドミニアム」が日本人の主流
外国人がシンガポール移住で住むマンションのほとんどは「コンドミニアム(Condo)」と呼ばれます。これは民間企業が開発した分譲マンションで、敷地内にプール、ジム、24時間体制のガードマンが完備されているのが一般的です。
賃貸契約の単位は「2年」が標準
シンガポールの賃貸契約は2年契約が主流です。1年契約も可能ですが、家賃交渉で不利になったり、仲介手数料の負担が発生したりするため、2年を前提とした資金計画が必要です。
「家具付き」での契約が多い
シンガポールの物件は、家具・家電がすべて揃った「Fully Furnished」、あるいは冷蔵庫や洗濯機のみの「Partially Furnished」が一般的です。日本から巨大な家具を運ぶ必要がないのは大きなメリットです。
シンガポール移住のマンション家賃相場はいくら?間取り別に解説
2026年現在、シンガポールの家賃は依然として高止まりしています。取材に基づいた最新の家賃相場(月額)を、間取り別に算出しました。
| 間取り | 中心部(オーチャード等) | 中環部(タングリン・リバーバレー等) | 郊外(ウエストコースト等) |
|---|---|---|---|
| 1BR(単身) | S$4,500〜S$6,000 | S$4,000〜S$5,000 | S$3,000〜S$4,000 |
| 2BR(カップル) | S$6,500〜S$8,500 | S$5,500〜S$7,000 | S$4,500〜S$5,500 |
| 3BR(家族) | S$9,000〜S$15,000 | S$7,500〜S$10,000 | S$5,500〜S$7,500 |
※S$1=110円換算の場合、家族向けの3BRは郊外でも月約60万円〜が現実的なラインです。
シンガポール移住で人気のマンションエリア比較(日本人向け)
生活スタイルや勤務地によって、選ぶべきエリアは明確に分かれます。私がヒアリングした「日本人移住者の居住エリア」で特に人気の高い場所を分析しました。
オーチャード・タングリン(District 9, 10)
都会の利便性を最優先する層向け
シンガポールの代名詞とも言えるショッピングエリアです。伊勢丹や高島屋が徒歩圏内にあり、日本の食材調達には困りません。家賃は最高値圏ですが、車を持たずに生活を完結させたい単身者や共働き世帯に選ばれています。
リバーバレー・ロバートソンキー(District 9)
QOLを重視する若手・DINKS向け
シンガポール川沿いに面しており、お洒落なカフェやレストランが密集しています。CBD(中心業務地区)への通勤が非常に便利で、朝のジョギングを楽しむ移住者が多いエリアです。
ウエストコースト・クレメンティ(District 5)
学区と落ち着いた環境を求める家族向け
日本人学校(小学部・中学部)へのアクセスが良く、多くの日本人家族が居住しています。中心部より家賃が抑えられ、大型の公園も多いため、子育て世帯には最もバランスの取れたエリアです。
コンドミニアムとHDBの違いとは?
シンガポールの住宅を語る上で欠かせないのが「HDB」との比較です。
- コンドミニアム:民間。プール、ジム、24時間警備。家賃は高いが外国人が住みやすい。
- HDB:公営住宅。国民の8割が居住。共用施設はないが、家賃はコンドの半分〜3分の2程度。
最近は家賃高騰対策としてHDBを借りる外国人も増えていますが、キッチンが古い、オーナーとの交渉が煩雑といったハードルがある点に注意が必要です。
【取材事例】実際の家賃・住んで良かった点・後悔した点
私が取材した3組の移住者の、リアルなマンション体験談を紹介します。
事例1:IT企業勤務・単身男性(32歳)
CBD近くのスタジオタイプを選択
「家賃S$4,800(約53万円)。高額ですが、通勤時間が徒歩10分になったことで、浮いた時間を副業とジムに充てられています。共用部のジムが24時間使えるので、日本のゴールドジムを退会して節約しました。」
事例2:子連れ移住・4人家族(30代後半)
ウエストコーストの大型コンドミニアム
「家賃S$6,800(約75万円)。日本人の子供が多く、敷地内のプールで放課後遊ばせられるのが最高です。ただ、築25年の古い物件を選んでしまったため、エアコン故障と水漏れが頻発。修理業者の手配が本当にストレスです。」
事例3:経営者・夫婦(40代)
オーチャードの新築物件を内見せず契約
「家賃S$12,000(約132万円)。立地は最高ですが、内覧を動画だけで済ませたのが失敗でした。実際住んでみると近くの建設工事の音が24時間響き、窓が開けられません。契約前に騒音チェックは必須でした。」
※この記事は実際の移住経験と複数の移住者へのヒアリングをもとに執筆しています。
シンガポール移住のマンション契約の流れと注意点
日本とは異なる契約商習慣を知らないと、大きな金銭トラブルに発展します。
デポジット(敷金)の相場
通常、家賃の2ヶ月分(2年契約の場合)を預けます。退去時に不当な理由で返金されないケースが頻発しているため、入居時の写真撮影は徹底してください。
仲介手数料のルール
家賃が一定額(通常S$3,500〜$4,000以上)を超える場合、テナント(借り手)側のエージェント手数料はオーナーが負担することが多いです。低額物件の場合はテナント負担になるため、事前に確認しましょう。
マイナーリペア条項
「入居後30日以降の小規模修理(通常$150〜$200以下)はテナント負担」という条項が一般的です。エアコンの清掃義務なども含まれるため、契約書を精査してください。
失敗しない物件選びチェックリスト
内見時には以下の項目を必ず自分の目で確認しましょう。
- エアコンの効き具合(シンガポール生活の生命線)
- 水圧と排水(高層階は特に注意)
- 近隣の建設予定(将来の騒音リスク)
- 最寄り駅までの「実際の徒歩時間(屋根の有無)」
- オーナーの評判(エージェントに過去の退去トラブルを聞く)
よくある質問(FAQ)
Q1. 日本からリモートで契約できますか?
動画での内見で契約する方もいますが、おすすめしません。周辺の臭いや騒音、共用部の管理状態は現地に行かないと分からないからです。
Q2. 家賃の交渉は可能ですか?
現在は供給が増えつつあり、数年前よりは交渉の余地があります。即決を条件に$100〜$300程度の減額や、カーテンのクリーニングを条件に入れるなどは一般的です。
Q3. 日本人はどのマンションに多いですか?
特定のマンションというより、前述のウエストコーストやリバーバレーエリアに分散しています。日本人同士の付き合いを求めるなら、日系不動産会社の紹介物件を選ぶのが近道です。
まとめ
シンガポール移住におけるマンション選びは、生活の質だけでなく、家計の健全性を左右する最重要事項です。2026年現在の高騰した相場を冷静に把握し、通勤・通学・予算の優先順位を明確にすることが成功の鍵となります。
もし迷ったなら、まずは「譲れない条件」を3つに絞り、信頼できる現地エージェントを見つけることから始めてください。この記事で紹介した数字やチェックリストが、あなたのシンガポール移住を成功に導く一助となることを願っています。
