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シンガポールに移住する条件とは?主な滞在ルートと取得のポイントを解説

シンガポールに移住する条件とは?

洗練された都会と豊かな緑が共存するシンガポールは、日本人にとって憧れの移住先の一つです。しかし、シンガポールへの移住は誰にでも門戸が開かれているわけではなく、いずれかの滞在許可に関する条件をクリアしなければなりません。そこで本記事では、2026年現在の最新情報に基づき、シンガポールに移住するために検討すべき主なルートや、そのために必要な条件を分かりやすく解説します。

シンガポールの会社で働く(就労ビザ)

シンガポールの企業に雇用されて移住する方法です。現在、最も一般的な移住ルートですが、近年は給与要件の引き上げや審査基準の厳格化が進んでいます。

EP(エンプロイメント・パス)の最新申請条件

管理職や専門職向けのビザです。学歴や職歴に加えて、現在は「COMPASS(コンパス)」と呼ばれるポイント制の審査をパスする必要があります。

2026年からの新給与基準

  • 最低月額給与:5,600SGD以上(金融業界は6,200SGD以上)。
  • 年齢による加算:40代半ばの場合、10,700SGD以上(金融は11,800SGD以上)の給与設定が目安となります。
  • 更新時の注意:2026年1月1日以降の更新申請から、すべての既存ホルダーにこの新基準が適用されます。

家族帯同の条件

  • 最低月額給与:6,000SGD以上で配偶者・子供の帯同が可能。
  • 両親の帯同:月額給与12,000SGD以上が必要。

Sパス(中技能熟練労働者)の申請条件

中技能レベルのスタッフ向けのビザです。企業ごとに外国人雇用枠(クオータ)の制限があります。

Sパスの給与基準と改定スケジュール

  • 最低月額給与:3,150SGD以上(金融業界は3,650SGD以上)。
  • 今後の引き上げ:2025年9月以降の新規申請(更新は2026年9月から)は、3,300SGD(金融は3,800SGD)への引き上げが予定されています。

シンガポールで起業する(アントレ・パス)

シンガポールで革新的なビジネスを立ち上げる方向けのルートです。就労ビザのような最低給与要件はありませんが、事業の「質」が重視されます。

申請できる事業分野の制限

医療、AI、環境技術、フィンテックなどの先進分野が対象です。飲食店、ナイトクラブ、マッサージ店などの一般的なサービス業では申請できません。

起業家に求められる実績と条件

  • 政府認可のVCからの資金調達、特許の保有、または専門的な実績がある。
  • シンガポール法人の株式を30%以上保有している。
  • 法人登記から6ヶ月以内に申請を行う。

家族のサポートで滞在する(長期滞在ビザ)

シンガポール国民や永住権保持者、または高所得の就労ビザ保持者の家族が取得できるルートです。

長期滞在ビザ(LTVP)の主な対象者

  • シンガポール国民・永住権保持者の配偶者や両親。
  • 学生ビザ保持者の母親または祖母(1名のみ)。
  • EP保持者(月給12,000SGD以上)の両親や内縁の配偶者。

LTVP保持者の就労について

基本的には就労不可ですが、入国管理局(ICA)発行のLTVPを保持し、雇用主が同意書(LOC)を取得できた場合に限り、例外的に就労が認められるケースがあります。※2026年現在、制度の運用が厳格化されているため確認が必要です。

シンガポールで学ぶ(学生ビザ)

政府認定の全日制学校(大学、専門学校、一部の語学学校)に入学して移住する方法です。

政府認定校へのフルタイム在籍

EduTrust認定など、政府が認可した教育機関での「フルタイム課程」への在籍が必須です。パートタイムや夜間のみのコースでは申請できません。

厳しい出席率の維持条件

月間の出席率が90%を下回ると、ビザの更新ができなくなったり、強制送還の対象になったりするほど厳格に管理されています。

若手向けのワークホリデー・プログラム

18歳〜25歳の大学生・卒業生限定で、最大6ヶ月間の滞在が認められる制度です。

年齢と対象大学の条件

申請時に18歳以上25歳以下であること。また、日本を含む政府指定の10カ国(日本、米国、英国、豪州など)の大学に在籍、または卒業している必要があります。

シンガポールの永住権(PR)を取得する

無期限の居住権ですが、近年は「将来の国民候補」としての適性が厳しく審査されます。

永住権申請の主なルート

  • PTSスキーム:就労ビザ(EP/Sパス)保持者が数年間の納税を経て申請。
  • GIP(投資家スキーム):2,500万SGD以上の投資等を行う超富裕層向け。
  • 家族:シンガポール国民の配偶者や未婚の子ども。

取得のハードルと現状

納税額だけでなく、年齢、学歴、シンガポール社会への貢献度が総合的に判断されます。日本人が単身で取得するのは、他国に比べても極めて難易度が高いのが現状です。

まとめ:自分に合った移住ルートの見極めが大切

シンガポールの移住条件は、2025年〜2026年にかけて大きな転換期を迎えています。特に就労ビザの給与基準アップは、これから移住を目指す方だけでなく、すでに滞在している方にも影響します。まずは自分がどのルートに当てはまるかを確認し、最新の要件をクリアできるかシミュレーションすることから始めましょう。

著者情報

アラサー既婚子持ちのデジタルマーケター「T.I」です。
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