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【正直どう?】シンガポール移住のデメリット10選|住んでわかった後悔ポイントと現実

【正直どう?】シンガポール移住のデメリット10選|住んでわかった後悔ポイントと現実

「シンガポール移住」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?タックスヘイブン、プール付きの豪華なコンドミニアム、治安の良い街並み……。確かにそれらは事実ですが、2026年現在のシンガポールは、かつての「移住天国」とは全く別の顔を見せています。

SNSのキラキラした投稿だけを見て移住を決めた結果、わずか1、2年で「こんなはずじゃなかった」と日本へ帰国していく人を、私は何人も見てきました。この記事では、移住経験者の視点から、シンガポール移住の「デメリット」と「現実」を、どこよりも正直に解説します。メリット以上にデメリットを深く理解することこそが、後悔しない移住への唯一の道です。

目次

シンガポール移住の代表的なデメリット一覧

まずは、移住者が直面する主なデメリットの全体像を把握しましょう。これら全てを許容できるかどうかが判断基準となります。

経済面・ビザに関する重大なデメリット

移住生活を根底から揺るがすのは、やはり金銭的なコストと滞在資格の不安定さです。

  • 家賃と物価の際限ない高騰
  • ビザ(EP)取得・更新基準の厳格化
  • 莫大な教育費と医療費の負担

キャリア・生活環境における不都合

日々の暮らしや仕事の中で、日本とのギャップに苦しむポイントを整理します。

  • 成果主義による熾烈な仕事競争
  • 日本の「高品質サービス」との決定的な質の差
  • 高温多湿な気候と冷房による体調管理の難しさ

人間関係・リスク面での落とし穴

目に見えにくい精神的なコストや、法的なリスクについても考慮が必要です。

  • 狭い日本人社会特有の閉塞感
  • 日本の社会保障(年金・健保)の喪失
  • 住居設備の脆弱さと契約トラブル

デメリット① 家賃・物価が想像以上に高い

シンガポール生活における最大の敵は、間違いなく「住居費」です。これを甘く見積もると、生活そのものが立ち行かなくなります。

コンドミニアム家賃の具体相場:2026年最新データ

移住者が一般的に住むコンドミニアム(ジム・プール付きマンション)の2026年現在の相場は以下の通りです。

  • 1LDK(単身向け): S$4,500〜S$6,000(約50万〜66万円)
  • 2LDK(夫婦・小家族向け): S$6,000〜S$9,000(約66万〜100万円)
  • 3LDK(家族向け): S$8,500〜S$13,000(約94万〜143万円)

※S$1=110円換算。これに加えて光熱費も日本の約2倍かかります。

日本との比較:東京との圧倒的な格差

東京の港区や千代田区の高級マンションと比べても、シンガポールの家賃は2倍から3倍に達します。日本で「月30万円も出せばかなり良い家に住める」という感覚は、シンガポールでは通用しません。

なぜここまで高いのか:構造的な要因

国土が狭く土地供給が制限されていることに加え、世界中から富裕層が流入し続けているためです。外国人への追加印紙税(ABSD)の引き上げなどが「貸し手優位」の市場を助長しており、家賃の下げ止まりが見えません。

デメリット② 生活コスト(食費・教育費・医療費)の高さ

家賃以外もすべてが「富裕層価格」です。日本の感覚で生活すると、瞬く間に資産が削られていきます。

食費:日本食材へのこだわりが生むコスト

日本の食材にこだわると、スーパーの会計は日本の3倍になります。外食もサービス料10%と消費税9%が加算され、普通の居酒屋で一人1.5万円飛ぶのは日常茶飯事です。

教育費:インター校の青天井な学費

インターナショナルスクールの学費は年間S$40,000〜S$55,000(約440万〜600万円)に達します。子供2人なら学費だけで年間1,000万円を超え、家計を圧迫します。

医療費:無保険状態のリスク

外国人は公的保険の対象外です。風邪でクリニックに行くだけで2〜3万円、手術を伴う入院になれば数百万円の請求が来ることもあります。民間保険への加入は必須です。

デメリット③ 実際に住んでわかった住居トラブル

シンガポールのコンドミニアムは、外見は豪華ですが作りは非常に粗雑です。日本のような品質管理は期待できません。

騒音問題:構造的な欠陥

上の階の足音や排水音が響くのは当たり前です。また、隣の部屋の改装工事が数ヶ月続き、日中テレードや仕事ができないといった事態も頻繁に発生します。

設備の故障:水漏れと害虫への対処

水漏れ、エアコン故障、害虫(蟻・ゴキブリ)の発生が頻発します。修理を依頼しても業者が時間通りに来ない、直したそばから別の場所が壊れるといったストレスに耐える必要があります。

契約トラブル:返ってこないデポジット(敷金)

退去時に身に覚えのない傷を指摘され、デポジット(敷金)が返ってこないトラブルが後を絶ちません。オーナーとの交渉には強い英語力と根気が必要です。

実際に移住して後悔したこと・良かったこと【リアル体験談】

私はシンガポールに移住して4年目になります。現在はリバーバレー地区のコンドミニアムに家族3人で住んでいます。ここでの生活は、日本で夢見ていたものとは大きく異なりました。

正直これは誤算だった:家賃と「マイナーリペア」の呪縛

移住当初、月S$5,500(約60万円)で借りた2LDKのコンド。広くてプールもあって最高だと思っていましたが、入居初日にエアコンから水が吹き出し、キッチンシンクからは異臭がしました。シンガポールの契約では「最初の150ドル程度の修理費は借主負担」というルール(マイナーリペア)があり、結局最初の1年で数十万円を修理代に費やしました。

さらに更新時、オーナーから「家賃をS$7,500(約82万円)に上げる。嫌なら出ていけ」と言われた時は、目の前が真っ暗になりました。節税で浮いたお金など、一瞬で吹き飛ぶほどの固定費上昇。これは、日本での常識が全く通用しない「借り手の弱さ」を痛感した出来事でした。

精神的な摩耗と孤独:SNSのキラキラした裏側

また、仕事面でも「日本市場の担当」として採用されましたが、ローカルスタッフからは「日本人は給料が高いだけで仕事が遅い」と冷ややかな目で見られ、常に数字を詰められる毎日。週末、豪華なコンドのプールサイドでシャンパンを飲んでいても、心の中は「次のビザ更新は大丈夫か」「もしクビになったらこの家賃をどう払うのか」という不安で一杯でした。

SNSには楽しそうな写真をアップしていましたが、実際には日本にいた頃よりも遥かに神経をすり減らしていたのが本音です。孤独を感じても、弱みを見せられる友人もすぐにはできませんでした。

良かった点も少しだけ:成長という対価

もちろん、全てが悪いわけではありません。夜10時に娘と散歩していても全く危険を感じない治安の良さ、そして娘が多様な国籍の友人と英語で笑い合っている姿を見ると、「ここに来て良かった」と心の底から思います。シンガポールは、私に「世界で生き抜くための厳しさ」と「多様性への寛容さ」を教えてくれました。ただ、それは「楽園でのんびり」というイメージとは程遠い、血の滲むようなサバイバルの結果です。

※この記事の内容は、実際の移住経験と複数の移住者へのヒアリングをもとにまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 貯金が少なくても移住できますか?

絶対におすすめしません。初期費用だけで300万〜500万円は一瞬で消えます。さらに無収入期間のリスクを考えると、最低でも1,000万円の余剰資金がないと、精神的に追い詰められることになります。

Q2. 日本食は手に入りますか?

「ドン・ドン・ドンキ」や「明治屋」で何でも手に入ります。ただし、価格は日本の2〜3倍です。日本食のクオリティを維持しようとすると、食費だけで月20万円以上かかることも珍しくありません。

Q3. 子連れ移住で最も大変なことは何ですか?

教育費と、子供の環境適応です。インター校の学費は青天井ですし、子供が英語環境に馴染めずストレスを溜めるケースもあります。また、遊びがショッピングモール内の有料施設に偏りがちなのも親の悩みどころです。

Q4. ビザが突然切れることは本当にあるのですか?

現実としてあります。会社の業績悪化による解雇(ビザ失効)や、更新時のポイント不足による却下は2026年現在、日常的に起きています。その際、30日以内に国外へ出なければならない場合が多く、非常に過酷です。

Q5. 日本への帰国を考えるタイミングはいつですか?

「子供の進学」「親の介護」「自身のビザ更新落ち」「仕事の頭打ち」の4点が主な帰国タイミングです。特に教育費の増大に耐えられなくなり、小学校高学年で帰国を選択する家庭は非常に多いです。

まとめ:冷静な判断を

2026年現在のシンガポール移住は、一昔前のような「誰でも行けば幸せになれる節税パラダイス」ではありません。高いスキル、強靭なメンタル、そして圧倒的な経済力を持つ者だけが、デメリットを飲み込んでメリットを享受できる、非常に難易度の高い選択肢となっています。

移住はゴールではなく、あくまで人生を豊かにするための手段に過ぎません。シンガポールという国が持つ「光」と「影」の両方を正しく理解し、あなたにとって最善の選択ができることを願っています。最終的な決断は、あなた自身の手に委ねられています。

著者情報

アラサー既婚子持ちのデジタルマーケター「T.I」です。
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